16
も て ね ぎ
もてねぎ もてねぎ
種ができない作物なので、株分けによって増殖します。5 〜 6 月に畑に石灰を撒いてから、深さ約 10㎝の溝を作ります。そこに約 5㎝間隔で一本ずつ定植していき
ます。前年に作付した株を掘り起こして、その年の苗とします。 定植後 1 週間くらいで根づき、その後、ネギ専用配合肥料を 株元に施します。生育の様子を見ながら、白根の部分は全部土で 覆い隠すように土寄せします。このとき、あらかじめネギ専用配 合肥料を追肥してから土寄せします。
早ければ 10 月頃から食べられるようになり、12 月頃に収穫の 盛りを迎えますが、畑に植えたままにしておいて一年中食べるこ とも可能です。
栽培方法の一例
17
●三和町合戸
もてねぎ
いわき市内のもてねぎの栽培地域
ネギは中国原産のネギ科ネギ属の多年草の植物です。大きく分けると、土寄せによって葉ようしょう鞘部分を 白く長く育てて利用する根深ネギと、おもに緑の葉身部分を利用する葉ネギとがあります。日本には 古くに渡来し、各地でそれぞれの気候・土壌にあった品種が発達しました。
ネギの分類法の一つに、分けつ(新しい株が生えて分かれること)する性質の強弱で分類する方法 があります。分けつが多いネギには「坊主知らず」「わけねぎ」などが、分けつが少ないネギには「下 仁田ネギ」などがあります。
三和町合戸で栽培されているもてねぎは、栽培者の姉が茨城県から導入したものを譲り受けて自家 消費用に作っており、栽培歴は通算 40 年になると思われます。「坊主知らず」のように分けつする 性質が高く、ネギ坊主ができない特徴があります。
栽培者によると、「もてねぎ」の「もて」は、分けつすることを意味する「もてる」「もでる」が由 来ではないかとのことです。いわき市をはじめ、福島県内の各地で話される表現です。
生産の歴史的由来
も て ね ぎ
◆分けつしたねぎを再度株分けし て畑に戻す
◆分けつの様子